「第二撃能力」は、核戦争や核戦略で使われる言葉で、敵国(相手国)から第一撃つまり、先制攻撃をされた際に、残存する核ミサイルや核搭載兵器で相手国に反撃(報復攻撃)する能力を指す。第二撃能力を保有することで、第一撃を抑止することができという意味)
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ただし、真珠湾の経験から米国が学んだのは、他の目標(筆者注。真珠湾の場合に米艦隊は西太平洋の日本海軍を意識していた)対する攻撃を思い止ませるための脅しとなる軍は、明らかにそれ自身に対する攻撃を招くということである。この教訓から生まれたのが「第2撃能力」という概念である。
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とにかく、海戦冒頭に大損害を与えることにより米国民の士気を喪失させようとした山本の狙いとは逆に、米国民の対日敵愾心が強まり却って米側の士気を高めてしまったのは歴史的皮肉である。
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ただし、対米宣戦布告通告が、外務省が指示した時刻より遅れてしまったこと(電報が大使館に着電した頃、館員の歓送迎会で全員外出中であったし、暗号電報の翻訳は現在と異なり手作業で予想以上に時間を要した)から、米側から卑怯なだまし討ちという非難を事あるごとに日本国民は受けることになった。
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逆説的論理が最も当てはまる作戦は奇襲作戦である。奇襲は成功し、戦艦4隻撃沈,同4隻撃破という戦果を挙げたが、米空母は出航中であった。
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そこで、筆者も愛読している、この「戦略論」のさわりを以下に紹介してみたい。ルトワックは「このローマの諺は戦いに備えることで弱さが招く攻撃を止め、平和を維持するのである。」と、この矛盾した逆説的論理の有効性を真っ先に論じている。
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「汝平和を欲するなら、戦いに備えよ。」―逆説的論理これは強力な軍備の必要性を説く人々が頻繫に引用する古代ローマの諺である。(筆者注.古代ローマの軍事著述家ウェゲテイウスの著作にみられる一文)これは逆説的論理であると、米国の歴史家である、エドワード・ルトワックが説明している。
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ナポレオンは「戦争において、士気は物資的要素の3倍の重要性を持つ」と述べたが、キーウ市内では1年前、大勢の市民が戦うため市役所所管のビルディングに銃を受け取りに来たと速報されたことがある。ウクライナ国民の士気は高い。
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ロシアのウクライナ侵攻から1年が過ぎ、国際秩序は一変した。日本は地政学的にも、核兵器を持つ中国、北朝鮮ロシアに囲まれ安全保障強化の観点からウクライナでの動きに注視せざるを得ない。
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以下のコメントを台湾有事問題の記事に投稿しました。 https://t.co/Lgijxj1G9Q
02-06 16:30
『台湾有事「準備必要」 国民との認識差解消...』の記事にコメントしました /jc/article?k=2023012700391&g=int#ulCommentWidget https://t.co/ONMwvZwU62
01-27 23:45
Author:石河正夫
愛媛県松山市生まれ。
京都大法学部卒後外務省へ。
学生時代、京都大学新聞の編集委員、
本省では、北米局にて、沖縄返還交渉、経済局にて、対米国経済問題、G7サミット、科学万博の条約改正と日本の加入等の激務に従事した。
領事移住部にて、対共産圏先端技術流出防止、等の仕事に携わる。
外務省研修所においては、研修員に対する講義のほか、有名人を講師として招聘する等の仕事に携わる。当時、研修員には、小和田雅子(現皇后陛下)、松田弥生(現在、弁護士)、小野日子(現外務報道官)上田奈生子(現在 OECD東京センター所長)など優秀な女性陣が在籍していた。
在外では、駐米大、駐シンガポール大の書記官、駐ネパール公使、代理大使、駐パキスタン・カラチ総領事等を務める。
外務省退職後、明海大学客員教授に就任、主として留学生を対象に、国際政治、日本外交等の講義.ゼミナールを担当し8年間勤務。
日本国際政治学会及び日本国際フォーラムにも所属し、2003年9月 日本國際フォーラムの第4回訪中視察団(北京、上海、南京、蘇州、無錫)に参加し、中国共産党幹部及びシンクタンク代表等と討議。国際問題研究所の会員として学会の討議にも最近まで参加した。
現在、東京郊外に在住。京都大学有信会等の会員
他大学での特別講義:
愛媛大学法文学部で2回(第1回「欧米の政治風土」
第2回「現代外交論入門」ー、1週間の夏季集中講義、
1989年3月ハーバード大学政治学部コイヘン教授(Prof.Robert O Keohane)ゼミ
にて特別講義
(国際関係における相互主義)
ノースウエスターン大学ケロッグ経営大学院で
2回 特別講義(日本の文化と経済発展)
著書:「風景の鼓動~人生は旅、
驚きと発見は心の友~」
幻冬舎出版(2018年1月初版)
第1章 フランス紀行(パリの歴史と風景が動くモンサンミッシェルなど)
第2章シンガポール紀行(大国並みの経済力と抑止力を備えた現代の奇跡)
第3章イタリア紀行(ローマ文明の遺産とダントツの風光明媚を誇る)
主な論文:
「国際関係における相互主義の歴史と機能について」
(外務省調査月報1985・NO2)
注;当時外交官試験の試験委員であった、山本草二教授は、
この論文を「相互主義の機能を我が国の実行を中心に詳細に検討した労作」
として高く評価し紹介された。
また、鴨武彦、伊藤元重、石黒一憲編、「国際政治経済システム」第一巻
並びに、山本草二 著「新版 国際法」(有斐閣)などにおいても上記論文が引用されている。
「法律解説資料総覧」--「国際科学技術博覧会政府代表の設置に関する臨時措置法」
(第一法規 第30号 昭和57年11月)
「経済の動きと外交政策について」
(明海大学教養論文集「特別寄稿」No13.2001年12月)
趣味:美しい風景写真の撮影、カンツォーネを歌うこと等